石川県のソールフード?

2018.11.30 / コラム

こんにちは。

 

11月になり気温も下がり

夜には暖かい食べ物が恋しくなる季節ですね♪

 

本日は北陸の冬のソウルフードをご紹介‼

 

「石川のソウルフードといったらコレ」。

そう言われるのが地元のスーパー各店で手軽に買える

株式会社まつやの「とり野菜みそ」です。

 

 

特製調味みそがパックとなった商品で、1袋250円ほど。

台所にある野菜や魚、肉などを鍋に入れ

水とこの「とり野菜みそ」を投入して5分ほど煮込めば

すてきな鍋料理ができあがりという魔法具合が人気です。

 

そして商品名にも入っている「とり」といっても

「鶏(トリ)」が入っているわけではありません。

このみそのお味で野菜をたくさん「採る」ことができますよ

ということで「とり野菜」なのです。

 

 

この「とり野菜みそ」を販売している

株)まつやは、もともとは食品メーカーではありませんでした。

 

昭和39年に生まれた国道沿いの食堂が経営のスタートです。

この食堂を訪れるのは車で国道を行き交う働く人々でした。

時代はまさに高度経済成長期。

 

「栄養…健康食…不足しがちな野菜…。

そうだ、野菜をたくさん採れる料理を考えよう!」

 

(株)まつや創業者の松本啓治社長がそう考え

自ら考案し、幾たびもの試行錯誤を繰り返して完成したのが

大量に野菜を入れたみそ味の鍋物。

 

この野菜鍋をメニューに加えたところ

みそ出汁(だし)がおいしいと大好評となりました。

 

そして、あまりのおいしさに

「このおみそ、おいしいから分けてくれない?」

という現在の感覚ではかなり大胆なお客さま方の

申し出が次々とあったのです。

 

試作を重ねて作った店の味のベースとなるみそを

この食堂では「秘伝」ともせず「いいよ、いいよ」と

惜しみなく分けたのでした。

 

それが高じて「とり野菜みそ」は製品化。

 

昭和48年に袋詰商品として、スーパー・小売店で

販売されるようになりました。

 

とり野菜みそのルーツとなった昭和の食堂は

現在も「レストランまつや」として営業しています。

 

お土産で知った「とり野菜みそ」で

ファンになってしまったという方は

金沢訪問の際には足を延ばして

どうぞレストランも訪れてみてください。

定番メニューの「とり野菜」は、1人前550円です‼